お金でテンションを購入する時代

営業

お金でテンションを買う世の中になったと感じます。

アメリカや日本などの先進国は物質主義ではなくなってきており、「物質があること」自体ではなく、「物質の質や付加価値」に重点が置かれるようになりました。
1970年代くらいまでは、「物質があること」だけでも人々は満足していました。

それから、1990年代辺りまでは「機能性の広さ」が重視されていました。
企業は「これ一つで、あれもこれもそれでもできる!」という宣伝文句を使い、消費者は「こんな機能まで使えるなんて!」という部分で満足していたのです。

2000年以降は「できると便利」が重視されるようになりました。
「あれもこれもそれも」ではなく、「この商品やサービスがあると、仕事やプライベートが便利になる」というものに人々がウエイトを置くようになったのです。

この辺りから日本人は「コストパフォーマンス」を強く意識するようになりました。
「効率よく成果を獲得するのがいい」という考え方が根付き、「あれもこれもそれでもできるのが良い」という時代ではなくなってきたのです。

資源が豊かな現代ですから、「どうすればコストパフォーマンスが最も高くなるのか」を算出して、それを実現することも可能です。
ですから、人々は「効率よく満足すること」を求めるようになったと言えます。

そして、「計算された満足」が2010年以降から増加するようになります。
お金を出せばかなりのクオリティのサービスを「高コストパフォーマンス」で獲得することができます。人間一人一人がマーケティングの対象ですから、探せば「自分が最高効率で、できる限りの満足をする方法」も見つかります。

それから最近では、「計算外の満足を得たい」というニーズが大きくなってきました。
「予想できる喜びでは満足できない」ということですね。ビックリするような体験で、「テンション」を高めたいのだと言えるでしょう。

ここで言う「テンション」は、「満足を得るための、コストパフォーマンスが想像を一定以上に上回ったとき」に得られると思います。
簡単に言えば「予想以上の喜びがあったとき」です。

人間は物質を買わなくなり、機能も買わなくなりました。この流れを考えるに、そろそろ「利便性」も買わなくなると予想できます。
そうなると、次は「テンションをお金で買う時代」になるのではないでしょうか。

ソーシャルゲーム業界は僅か3年程度でマーケットが2000億円レベルにまで膨れ上がりました。これは「テンションを売った」からこその事だと感じます。
外食市場においても「ギャップ」「エンターテイメント」などを重視することで、成長している企業が目立ちます。

利便性でも機能性でも物質でもなく、テンションを購入する世の中。
この流れを受け入れることが、現代において企業が成長していくためのキーポイントになるのではないでしょうか。