かんたんな決定と命令の話

営業 経営

優れたチームリーダーは決定と命令がうまいです。

仕事というのは決めるシーンの連続です。なかでも人とカネに関わる決めごとというのは重い責任を伴います。その責任を負うことがリーダーをリーダーたらしめます。

人の役割と時間の配分はチームの成果にもっとも大きく影響します。チームリーダーがうまく全体最適を見計らって、スループットを最大にしていなくてはいけません。

(メンバーの創発や意欲を促すプロセスはここでは割愛)

ここでメンバーの意向を汲むことは部分最適のパフォーマンスをアップさせます。ただそのパフォーマンスがスループットに寄与するものでなければ意味はありません。

リーダーはメンバーの意向のうちどれを汲んでどれを捨てるのかを決定します。ここで何ひとつ捨てる判断ができないリーダーのチームは多くの場合のちに破たんします。

役割と配分が決まったらリーダーはそれを命令します。命令といっても「やれ」「しろ」などの言葉尻の話ではなく、やると決めたことが”マスト”としてしっかりメンバーに伝わることです。

メンバーが決定を受けてチームの成果のために動き出すことはもとより、ここで命令というステップを踏むことでリーダーは決定に責任を負うことになります。

ここで負う責任が後にチームに苦難が訪れたときに力を発揮します。

チームの成果が上がらないときはメンバーの役割・配分を変更しなくてはいけません。このときリーダーは元の決定に責任を負っていればこそ自ら変更を決定できます。

チームのメンバーに著しい怠慢があったとき、改善しようにもあらゆる手立てが通じなかったとき、リーダーはそのメンバーをチームから取り除く決断を迫られることがあります。このときもリーダーは命令した責任を負っているゆえに厳しい決断をくだせます。

命令のステップが責任の分散を防ぎ、苦しいときにも立て直せる強いチームを作ります。

チームが動き出してすぐのうち、リーダーとメンバーは共通のゴールに向かってフラットな関係で始まることも多いでしょう。それはそれでたいへんよいことです。

ただ大きなゴールに到達するまでにチームリーダーは決定と命令の大切さを身にしみて味わいます。そのときに備えて多少の摩擦を吹き飛ばすくらいの笑顔と自信を身につけておきたいですね。