2009年03月07日
Web2.0概念図
タイトルを見て目を疑った人もいるかも知れませんが、素のエントリーです。
Web2.0というキーワードはバブルワードとしてきれいに風化していきましたが、原点で提唱された概念とその後論じられた議論はとてつもなく価値あるものだったと今も思っています。
今日ふと深いレベルでの事業戦略など考えている折に、原点に立ち返る意味で自分が2005年の頃にブログで何書いていたかなどを見返してみたところおもしろいものがサルベージできたのでアップ。オライリーのミームマップを加工したものですが、自分なりに3つの言葉を導き出して整理しています。
1.オープン志向
2.ユーザー基点
3.ネットワーク外部性
バズワードが風化しても、インターネットがまだまだ成長していく上でそこに係わる人間が体に染み込ませておくべき本質は変わらない、と思っています。
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2008年08月19日
さようなら株式会社WEB2.0
なんかこのブログへのY!サーチからの流入多いな、と思って見てみたらリファラーワードは「株式会社WEB2.0」だった。
流入先はこの記事。
株式会社Web2.0 (笑) | 近江商人JINBLOG
様々なデータソースをオープンAPIにして、小手先の技ではなく所持するデータの魅力とその事業に組み込まれたビジネスモデルで勝負し合える環境を目指すというのはたいへん理想的ではあります。Web2.0的には”Data is the Next Intel Inside"「データの所有がデファクトを制す」の体現ですね。
読み返してみたけど、結構まともなこと書いてるような気がする(3年前の俺)。
このワード流入の理由はもちろんこれですね。
「株式会社WEB2.0」解散へ 「収益化困難」 - ITmedia News
コンセプト通りに事が運べば本当にWeb2.0を体現する事業になったかも知れないと思います。結果的にはコンセプトからリリースされたサービス、その後のリニューアルと、一貫性の無さが露見して、JV型の新規事業の難しさを体現することになったのがとても残念です。人のふり見て我がふり直せ。
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2007年06月16日
WBS2.0登壇と小川浩とmodiphi
6月14日、小川浩氏の主催するイベント『WBS2.0』でスピーカーとして登壇させていただいた。ちなみに6月14日はマイネット・ジャパンの登記からちょうど一年の日。内外向けの公式な1周年は創業の日である7月1日としているのだが、一応記念な日に人前でお話する機会をいただけたのはありがたいことでした。
このイベントを小川さんが始められたばかりの頃に何度か観客としてお邪魔させていただいている場だったので、自分が前に出て話しているのは何となくこそばゆい感じもあったのだけど、ケータイ市場の変化とエンタープライズ2.0についてのプレゼンをさせていただいてるうちに、気分がノってきてちとしゃべり過ぎたかもしれない。失敬なことを申し上げたことについてはご容赦ください>多くの方々
小川さんと横に並んで人前に出たのは2005年の11月のRTCで初めてWeb2.0を取り上げたとき以来だった。その後ミスターWeb2.0と呼ばれることになった小川さんが、まだムーブメントになるかどうかもわからなかったWeb2.0に関して人前で話した最初の機会がそのRTCのときだったらしい。その数日後に発売された(今は亡き)InternetMagazineのWeb2.0特集で小川さんとサトウマサヒコさんと私が並んで書いた文章も、その3名それぞれがWeb2.0について紙媒体に書いた最初だったようだ。何というかまあ、それなりに感慨深い。
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2007年04月26日
Web3.0(笑)
Web3.0とかって、いくら進数で表すことがわかりやすいからって、普通に考えて口にするだけでも自己消費的だと思うのですが、O'Reillyさん的にはこういうロジックがあるのだそうです。共感。
Tim O'Reilly氏が「Web 3.0」を語らない理由:ITpro
O'Reilly氏は基調講演で「われわれはまだパソコンの歴史でいうところの『VisiCalcレベル』にいる」と語った。Webに「VisiCalc」のようなキラー・アプリケーションが登場し始めてはいるが,本当に重要なアプリケーションが出てくるのはむしろこれから,というのが O'Reilly氏の主張である。もしWebに新しいキラー・アプリケーションが登場して,それが「Web」という概念すら変えてしまったとき,それは「Web 3.0」ではなく別の名前で呼ぶべきなのだろう。
Web2.0の基本概念として「Webがプラットフォームとなる」というのがありますが、その考え方から紐ついた納得感のある話。ブログとソーシャルネットワークはWebがプラットフォームとなる上での重要アプリケーション(というかプラットフォーム)だと思います。人がWebに参加するための障壁を大きく下げたのがブログであり、人がWebのノードとなる垣根を大きく下げたのがソーシャルネットワーク。
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2006年11月19日
Yahoo!がようやく2.0風
最近Yahoo!Japanが元気だ。検索事業部長のMr.シェアドサーチ井上氏のせいだろうか、こちら業界に異常なほど見識のあるフィクサーレディのせいだろうか。Yahoo!井上社長が「今までCGMは儲からないと言っていたが撤回する。」とまで述べるところまでなってきて、いよいよよい勢いだ。
ヤフー、Flickr日本語版や動画共有サービスの検討などCGMを強化
「Yahoo! JAPANのサービスで思いつくものにはすべてCGMの要素を取り入れたい」と語る井上氏。「クチコミとかレビューに頼るのではなく、サービスごとにいろいろ考えて欲しい」との期待を示した。
また、大蘿氏は「我々はアクセスログも一種のCGMと考えていて、そういう意味では日本最大のCGMでもある」との考えも披露。
考え方としては見事に今の状況を捉えている。社員数2000人を超えた企業の上層部の発言とは思えない感度、感性。その後ろでだれか頭のいい人がシナリオを書いていて彼らはただの傀儡なのかも知れないが。・・・いや、あくまで仮説だが。
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2006年09月04日
Feedpath小川浩COO
今日はFeedpathの小川浩さんと久しぶりにご一緒しました。小川さんはWeb2.0というワードに興味を持つ多くの方がご存知の人物。彼のことをWeb2.0エバンジェリストと讃える人もDISる人もいらっしゃいます。賛否はあれどここ2年ほどのブログ~2.0ムーブメントの中で最も注目を浴びている人物の一人なわけですが、今日お話してやはりその注目/Attentionを得るに値する地力と努力を有している人物だと改めて感じました。
彼とは1年ほど前にブロガーの集まりでお知り合いになり、Web2.0という語が出だしの頃にRTCカンファレンスで登壇いただいたり、私も彼が中心となって運営しているFBSカンファレンスでお話させていただいたりしていました。その後の小川さんの活躍は公知のとおりです。特に『Web2.0 BOOK』出版後は国内のWeb2.0プレゼンテーターとして各方面で精力的に活動してこられています。
今日は前段で私が取材を受ける側としてお会いしていたので、そこですでに自分のことは話してしまったということもあって、食事の場では私が彼に質問し続けました。個人的に、ここ1年での彼の露出ぶりを見ていて彼にどのような目的・真意があり、ここからどこに行こうとしているのか、たいへん知りたかったので。
小川さんの話の中でまず興味深かったのは、露出すること自体は自分の努力と小さなコツを押さえていくことで可能になることだ、というお話。彼は「手品と魔法は違う。自分は手品は使うけれど、それにはタネも仕掛けもある。ただ、人からその手品をあやしい魔法かのように捉えられてしまうことは多い。実際は努力とコツの積み重ねですよ。」と言いました。
彼は社会に出て最初は商社マンとして海外勤務なども長年経験し、今もそこで培ったコミュニケーションやプレゼンテーション、ビジネススタイルをベースにしているとのこと。またあまり語られていませんが、彼は商社を辞めて一度ネットビジネスを立ち上げて畳むまでを味わっています。その蓄積を持って自分を今のネット産業に適応させていくことで、普通ではできないことのように思われるアウトプットを実現しています。「普通では出来ないこと」を成せる蓄積と努力がそこにあるわけですね。
私から見て、小川さんは自分自身を商品化しブランディングすることによって、地位や名誉とは違う何かを得ようとしているように見受けられていました。自分自身を商品化するということは、自分個人をプロダクトライフサイクルの波の中に投げ込む行為であり、当然上りもあれば下りもあるものです。ビジネスパーソンとしてそのリスクを冒してまで得ようとしたものは、「自分が立ち上げたFeedpathプロジェクトの成功」だと。納得と同時にそのプロフェッショナリズムに驚きました。
もう一つ、彼の言葉で印象に残ったもの。
「私はうそは嫌いなんですよ。お世辞やオブラートも嫌い。人間、正直でないと。」
まだまだヨチヨチ歩きな日本のネット産業(特に新興領域)にとって、彼のような人物が内外をエバンジェライズしてくれていることはきっと大きな価値なのだろう、と感じる時間でした。
小川さん、セッティングしてくださった西川さん、ありがとうございました。
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2006年07月27日
国内初のソーシャル・ニュースサイト『newsing』(ニューシング)をオープン
本日マイネット・ジャパンが国内初のソーシャル・ニュースサイト『newsing』(ニューシング)をオープンしました。
「newsing」はCGM大量生成時代に入って改めて必要とされている「編集」の機能を、メディア側ではなくユーザーの手によってなすことを可能にするプラットフォームです。 参加型のアーキテクチャ、フォークソノミー、群衆の叡智。改めて言う間でもなく、2.0的な、インターネット的なサービスです。
ぜひ一度お手に触れていただいて忌憚ないご意見などいただき、一緒に育てていっていただければと思います。
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国内初のソーシャル・ニュースサイト『newsing』(ニューシング)をオープン
~国内ニュースサイト検索、モバイル閲覧も可能な、国内初の本格的ソーシャル・ニュースサイト~
http://newsing.jp
株式会社マイネット・ジャパン(東京都中央区、代表取締役社長:上原仁)は、本日7月27日より国内初の本格的ソーシャル・ニュースサイト『newsing』(ニューシング:http://newsing.jp)をオープン致します。『newsing』は、今話題のニュースをランキングで一覧し、議論し、投稿できる、国内最大のユーザー参加型ニュースを目指すサイトです。米国で人気のDigg.com型のソーシャル・ニュース機能に加え、ユーザーが記事に○×投票を行うファシリテイト機能、国内ニュースサイト検索機能、携帯電話によるモバイル閲覧機能( URL:http://newsing.jp/ )を提供します。
これにより、忙しいビジネスパーソンは今国内で話題になっているニュースをどこででも短時間で一覧でき、社会の出来事への意見を持つ方々は容易に世論形成に参加できるようになります。
![]() | 『newsing』の特徴 ●ユーザー投票によるニュースランキング ●記事への○×投票とコメント ●ニュース引用記事の投稿 ●ユーザー別の投稿・投票記事一覧ページ ●国内ニュースサイト検索 ●モバイル閲覧 ●人気記事のRSS配信 |
『newsing』は、2006年7月1日に創業した当社の強みである「検索」・「ブログ」・「モバイル」の3領域の技術を結集してお届けする、当社最初のインターネットサービスです。今後当社はユーザーからの意見を元に本サービスに続々と機能拡充を行い、ユーザーの皆様の豊かな情報生活に貢献して参ります。
1.背景
(1)インターネット上の情報整理への要請忙しいビジネスパーソンは、マスメディアやブロガーらが発信するインターネット上の大量の情報の峻別に時間を割けず、自分に有益な情報まで見逃してしまいがちです。そこで、溢れる情報が適切に整理され一覧できることが望まれるようになってきました。
(2)ブログよりも垣根の低い世論への参加手段の必要性
一方、自ら社会の出来事への意見を持つ人々にとってはブログがその意見を発信する手段となってきましたが、長文を書くことや継続性が期待されるブログではまだまだ垣根が高く、より容易に自分の意見を世論に反映できる手段が望まれています。
(3)米国におけるソーシャル・ニュースサイトの勃興
ソーシャル・ニュースサイトとは、あるユーザーが自分の意見を添えてピックアップしたニュース記事に対して、他のユーザーが投票することで表示順位が変動したり、コメントをつけることで文脈が付加されていくユーザー編集型ニュースサイトです。米国ではDigg.comが有名で、サイトの訪問者数でNew York Timesのサイトを凌ぐ人気を誇っています。
2.『newsing』のサイト概要
『newsing』は、国内初の本格的なソーシャル・ニュースサイトです。上記の背景を受けて、登録ユーザー(無料)がブログよりも簡単に情報を発信でき、○と×という直感的な形で意思表示でき、それらのユーザー行動によって整理・ランク付けされた情報を他のユーザーが短時間で一覧できるように設計されています。未登録ユーザーでもほとんどのページの参照は可能です。(1) ユーザー投票と時間軸によるニュースランキング
旬でホットなニュースを一覧できるように、登録ユーザーの投票やコメントの数をポイントに換算すると共に、記事の新しさも考慮してランキング表示しています。
(2) 記事への○×投票とコメント
記事への直感的な○×投票とそれに付随するコメントを記事ページで○と×に分離並列して表示することで、集合知で形成されたその記事の文脈がわかりやすく見て取れます。○×投票やコメント時のAjaxを活用した高いユーザビリティも特徴の一つです。
(3) ニュース引用記事の投稿
メディアやブロガーが発信するニュースを受けて、登録ユーザーが要約・意見を簡単にサイトにアップすることができます。他のニュースサイトを見ている途中にブックマークレットを使って記事をピックアップすることも可能です。
(4) ユーザー別の投稿・投票記事一覧ページ
登録ユーザーは自分が投稿や投票をした記事やタグの一覧やプロフィールが掲載されたマイページを持つことができます。(今後このページからのRSS配信も予定)
(5) 国内ニュースサイト検索
登録ユーザーがピックアップしたい記事を探しやすくするために、国内主要ニュースサイトの本文のみを抽出したニュースサイト検索機能を提供しています。この機能はもちろん純粋にニュース検索のみの用途でご利用いただくことも可能です。
(6) モバイル閲覧
移動中や空き時間などにもnewsingをチェックできるように、モバイル端末からの閲覧を携帯3キャリア端末に向けて実現しています。
(7) 人気記事のRSS配信
newsingサイト内で一定の人気を獲得した記事をRSS配信しており、何度もサイトを訪問しなくてもRSSフィードだけで話題のニュースを確認することができます。
3.利用方法
(1)閲覧のみの場合http://newsing.jp/ にアクセスするだけで、『newsing』を閲覧できます。
(2)投票・コメント・投稿を行う場合
① http://newsing.jp/ にアクセスし、右上の「ユーザー登録」を押してユーザー登録を行います。
② 投票するには、ログインした後に左側の○×ボタンを押すだけです。
③ コメントするには、ログインした後に各記事下の「コメントをする」を押し、○×のラジオボタンを選択してコメントを入れます。
④ 投稿するには、ログインした後に右上の「新しい記事をnewsingする」を押して投稿します。
(3)モバイルで閲覧する場合
携帯端末から http://newsing.jp/ にアクセスするだけで、『newsing』を閲覧できます。
4.今後の展開
マイネット・ジャパンは『newsing』をユーザーの皆様と共に創るサービスと位置づけ、ユーザーの声を活かしてより満足度の高いサイトに育てて参ります。また、『newsing』は参加するユーザーが多ければ多いほどサービス性が向上する「群衆の叡智」を活かすタイプのサービスです。このため、ユーザーの皆様がより大きなベネフィットを得られるよう、『newsing』を国内最大のユーザー参加型ニュースサイトとすることを目指して育てて参ります。当初の目標は2006年12月末時点で登録者数15万人、閲覧者数150万人/月としています。以上
【本件に関するお問合せ先】
株式会社マイネット・ジャパン 広報担当
Tel:03-3544-4221
E-mail:info@mynet.co.jp
<補足>
※ 株式会社マイネット・ジャパン: http://mynet.co.jp 2006年7月1日創業。「どこでもドアを実現する」を企業理念とし、検索・ブログ・モバイルの3領域の技術力をコアとして、① コミュニティメディア事業、② 企業サイト Web2.0化支援事業、③ 広告ネットワーク事業、を展開。従業員数は9名(社外役員等含む)。
※ Digg.com: http://digg.com/
あるユーザーが自分の意見を添えてピックアップしたニュース記事に対して、他のユーザーが投票することで表示順位が変動したり、コメントをつけることで文脈が付加されていくユーザー編集型ニュースサイト。米国ではサイトの訪問者数でNew York Timesのサイトを凌ぐ人気を誇っている。
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2006年07月26日
明日27日、『newsing』をオープンします
明日7月27日(木)の14:00に、日本初の本格的ソーシャル・ニュースサイト『newsing』をオープンします。
『newsing』は、2006年7月1日に創業したマイネット・ジャパンの強みである「検索」・「ブログ」・「モバイル」の3領域の技術を結集してお届けする、当社最初のインターネットサービスです。個人的に、自らが世間様にWeb2.0的なサービスを生み出したい、と考えてから半年、やっとみなさまにお届けすることができます。
これが僕らの、どこでもドアの始まりです。
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2006年07月23日
ソーシャルニュース『newsing』が東京新聞に掲載
先日、7月21日(金)の東京新聞朝刊の経済面(8面)三段で、『気になるニュース ランク付け』という見出しで、マイネット・ジャパンが今月末リリース予定のソーシャル・ニュースサービス「newsing」の記事が掲載されました。
利用者自身が見つけてきた新聞社やブログなどネット上の記事に対して「○(賛成)」「×(反対)」を投票したりコメントを書き込み、利用者の間で関心を集めている記事の順位付けが一覧表示される国内初の参加型ニュースサイト (中略) 利用者にとってはニュースを通じて社会の出来事に意見を述べられるほか、一覧表示された話題のニュースが短時間でわかる利点がある。
「newsing」(ニューシング)はユーザー自身がニュースを選び、議論し、今話題のニュースをランキング形式で一覧できる、ユーザー編集型ニュースサイトです。ユーザー自身がニュースを選び評論するソーシャル・ニュース機能に加え、記事に○×投票を行うファシリテイト機能、国内主要ニュースサイトの記事検索機能、携帯電話によるモバイル閲覧機能を提供する予定です。
マイネット・ジャパンの強みである「検索」・「ブログ」・「モバイル」の3つの技術開発力を駆使した、当社最初の看板サービスです。
7月末のオープン予定です。オープンしたらまたこのブログでご報告させていただきます。ご期待ください。
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Web2.0キーワードブック
上原が寄稿させていただいた『Web2.0キーワードブック』(翔泳社)が7月19日に発売されました。おこがましく、巻頭を飾らせていただいています。
上原が寄稿した部分はこの書籍全体の導入部分の『図解・Web2.0』という括りです。12-19ページの掲載です。
1.Web2.0の社会的背景
「チープ革命」・「インフラ普及」・「ネットリテラシ向上」の3つの環境変化が背景となって「Web2.0」と呼ばれる変化が生まれている件
2.Web2.0時代のビジネス構造
「参加型のアーキテクチャ」・「ネットワーク側へのデータ蓄積」・「オープンインターフェイス」というキーワードで紐解くWeb2.0時代のビジネスのあり方
3.Web2.0時代のメディア観
「1: N」から「1:M:N」へ。マスメディアからCGMへ着々と移行するメディアパワーの流れを俯瞰
4.Web2.0時代のユーザー行動
2.0時代の消費者購買行動モデル「AISCEAS」とその対応
この書籍の見所は何と言ってもこの豪華な執筆者・取材対象者。このブログをご覧の方々にはほぼ説明のいらない凄まじさかと思います。
【執筆者&取材対象者一覧】
マイネット・ジャパン 上原 仁
末吉孝生事務所 末吉 孝生
グロービス/R30 川上 慎市郎
ハーバードビジネススクール クレイトン・クリステンセン
ET研 渡辺 聡
NTTコムウェア 芦野 朋未
シックスアパート 平田 大治
アマゾン・ジャパン 古屋 美佐子
ファンコミュニケーションズ 松本 洋志
ビットワレット 百瀬 朋彦
鈴木 謙介
ヤフー 高城 浩二
アップル 鈴木 元
アリエルネットワーク 徳力 基彦
UIEvolution 中島 聡
ワクワク経済研究所 保田 隆明
ことのは 松永 英明
はてな 近藤 淳也
paperboy&co. 家入 一真
ドリコム 内藤 裕紀
IDC 笹原 英司
サイボウズ・ラボ 奥 一穂
松本 晃一
IIJ 山田 泰資/川井 浩陽
京都大学 馬場 肇
神崎 正英
村田 真
アークランプ 鈴木 雄介
リコー 山本 陽平
Web2.0 佐藤 匡彦
サン・マイクロシステムズ 藤井 彰人
スカイプジャパン 岩田 真一
ばるぼら
まつもと ゆきひろ
山形 浩生
八田 真行
山本 一郎
おすすめです。
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2006年07月04日
月刊プレジデント7.17号に掲載
バタバタしていてご報告がすっかり遅くなってしまいました。現在発売中の月刊プレジデントで、Web2.0関連の対談企画モノで登場させていただいています。
月刊プレジデント 7.17号
個人がメディアになる! ウソは必ずバレる! 肩書は無意味になる!
「ウェブ2.0」身近な革命 事始め ●蝶々×萩原雅之×上原 仁
なんとも不思議な取り合わせで対談させていただいていますが、個人的には対談そのものもとても楽しませていただいた企画でした。”おじさま”向けとの意図でやわらかい内容になっています。ご興味持っていただける方はご一読いただけますとうれしいです。
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2006年05月08日
ブログで言及されてる回数グラフ
サトウマサヒコさんがおもしろいものを作って(作らせて?)いらっしゃいましたのでご紹介とテスト。
Technorati Chart Generatorは、Technorati.comで提供されている指定したキーワードを含むブログ記事の推移チャートを簡単に生成する為のブックマークレットです。チャートは常に更新され、最新の状態でご覧頂く事が可能です。自分の気になるキーワードの動向を見たり、ブログエントリーのコンテンツとして利用したり、使い方は様々です。
例えば、「mixi」というキーワードの動向。
「Web2.0」というキーワードの動向。
「Youtube」というキーワードの動向
なんとなくこの3ワードを選択しましたが、すい~っと波が右に流れてるみたいになっていますね。母数はまったく違いますが。mixiのWeb of the Yeark獲得後1ヶ月間くらいの山、Web2.0のウェブ進化論出版後1ヶ月間くらいの山、Youtubeの・・・NetRatingsの「YoutubeはUSより日本人にウケてる」リリースの影響?ちょっとわかりませんが、このところのYoutubeブレイクの山。
6・7月に山の来るキーワードはなんでしょうね。予想してみましょう。FMC?BTA?いやいや、そんなマニアックなキーワードはないでしょ。ま、「ワールドカップ」あたりで。
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2006年05月07日
ドリコム内藤社長とセプテーニ佐藤COOの戦略セミナー
先日のRTCカンファレンスでゲストトーカーに立ってくださったドリコムの内藤社長が、今度はもう一歩踏み込んだ事業戦略についてやウェブビジネス(2.0という微妙なワードは使ったり使わなかったりにて(^^)の今後についてを語る場を設けられるそうです。今回はセプテーニのCOO佐藤光紀氏とのトークセッション形式。前回のRTCよりもビジネス面に掘り下げた内容のようです。
ドリコムさんとセプテーニさんは先日のSearchEngineStrategiesで「ドリコムLPO」(ランディングページオプティマイゼーション:SEO/SEMを施した上でその飛び先ページからのコンバージョンを高めるためのページ最適化のパッケージ)を共同展開する発表をしていましたが、それを口火にした両社連携の2.0経済化アプローチの方向も聞けるのでしょう。個人的にはそこが楽しみです。
『ドリコム・セプテーニ Web2.0時代のビジネス戦略セミナー』
■ 日時: 2006年5月16日(火) 13:30~15:30
■ 場所: 新宿NSビル 3階 NS 3Fホール (東京都新宿区西新宿2-4-1)
■ プログラム:
13:15~ 開場
13:30~ 株式会社ドリコム これからのインターネットビジネス
14:00~ 株式会社セプテーニ Web2.0時代のインターネット広告について
14:30~ Web2.0時代のウェブビジネス勝利術について - 対談 -
15:00~ 質疑応答
■ 参加費: 無料
■ 定員: 210名
■参加申し込み: こちらのページより
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2006年04月21日
Web2.0への道
4月17日、インプレスR&D社からWeb2.0の概念から技術、ビジネスへの適用までを網羅したムック『Web2.0への道』が発売されました。
先日の「InternetMagazine」の休刊のきっかけが”Web2.0時代を迎えてインターネット全体を一冊の誌面でカバーすることが困難になった”という趣意によるものであっただけに、このムックの編集には相当感慨深いものがあったことと思います。タイトルを『Web2.0』そのものとせずに『Web2.0への道』としているあたり、インプレスR&D編集部の「Web2.0はまだ全く完成していないよね」というような意識が見て取れて好感が持てます。
InternetMagazineが初めてWeb2.0を特集した'06.1月号で執筆させていただいていたおかげさまで、上原の文章をこの書籍の冒頭に「Web2.0を理解する」の題で掲載いただいています。
錚々たる執筆陣(上原以外・・・)とインタビューが並び、ここ半年のWeb2.0思考がよくまとまった良書になっていますので、Web2.0周辺の事項に興味のある方にはおすすめです。
関連:
・Ad Innobator 織田さん
・SW memo 渡辺聡さん
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2006年04月19日
ウィキペディア×goo辞書
goo、ウィキペディアのデータを利用した検索サービス「フリー百科事典」を開始 -CNET
梅田望夫さんもウェブ進化論の中で2.0的サービスの代表として挙げているウィキペディアが、よく「gooといえば辞書がいいよね」といってもらえるgoo辞書といっしょの入り口から使えるなったのだ。これはもうとてもうれしいことだ。
何がうれしいか。
「goo辞書2.0ですから」とか、アホなことを言ってみるつもりもない。goo辞書に限らずオンライン辞書のサービスの多くは、言語研究の世界でも相当高い位置にいる先生方の叡智の粋を投入して作り上げられる紙ベースの辞書をデジタル化・オンライン化したものだ。一部の天才、既得権を持った人間に編纂されたコンテンツサービスなのだから、1.0といえば1.0そのもの。
ただ、そのgoo辞書はたくさんの人が自然に使う辞書として選ばれている。ふつーの人にとって、言葉の意味を知りたいときにややこしい手間を経ずとも易しく直接の答えが手に入る敷居の低さ・使いやすさがよいのだと思う。2.0ブームが来てからもアクセス数は伸び続けている「みんなが便利と思って使っているサービス」。ウィキペディアはみんなの手によってまだまだ成長中の「みんなで作っているサービス」。とても2.0的だけど、永遠のβ版だし、ふつーの人への敷居が低いとはいえない。
その二つがいっしょになって「敷居の低さ」と「どんどん成長するところ」を補完しあってユーザーさんに届きやすいサービスになったということ。
純粋にインターネットが世間様にとってまた一つ便利になったのだからうれしい。それが2.0であるかどうかなど問題ではない。
(注:上原仁@近江商人の個人的見解であり、gooの公式見解ではありません。)
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2006年04月06日
Webマーケティング2.0
この数年の玉石混交なインターネットビジネスの進展を一括りにして、Web2.0という言葉がこれからのインターネットビジネスの方向性についての概念議論や環境定義として進行した時期が2005年度の後半であったと思います。2006年度に入ってここからの議論は、これまでに語られてきた論点を実際の経済活動にどのように適合させていくかを考えていくことだろうと考えています。ここではその行為をWebマーケティング2.0と呼び、それに属すると考えられる8つの要素を概説します。
Webマーケティング2.0において議論していくべきであろう内容はすでにWeb2.0以前から語られていた言葉もWeb2.0の中央にすえられていた言葉も内包していくことになると思いますが、今の時点で私の考えている論点を以下に並べてみます。
1.プロダクトプレイスメント
主に映像プロモーションの世界で使われる用語。ドラマや映画、ゲームなどのエンターテイメント作品の中に広告商品を登場させ、視聴者・ユーザーにそれが広告であることを意識させないようにしながら好感を持たせていくギミック。主にマスメディアにおいて発展してきた手法だが、ここ1年で一気にオンライン上での展開が進み始めている。映画「007」シリーズにおけるボンドカーがBMWであることでBMWをプロモートしていることなどが一つの例。AdInnovator織田氏のレポートに事例報告が多く挙げられている。
2.行動ターゲティング
サイト側でネットユーザーの行動履歴を蓄積し、それを分析してユーザーをセグメント化した上で、そのユーザーセグメントの嗜好性やマインドに適した広告を提示する広告手法。ネットバブル以前からいくつものトライ&エラーがなされている。主にプライバシーの観点から行動履歴の蓄積を拒絶するユーザーが多く、なかなか成立しない。近年ではYahoo!やGoogleが検索履歴や取得RSSフィードなどの形で蓄積を始めている。Yahoo!、米Claria、ソフトバンクの3社が4月に合弁会社を設立する例などがある。
3.SEO
言わずと知れたSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)だが、先日のサイバーエージェントサイトのGoogle八分などを見ても、過去に横行した無理やりなSEOではなく、過不足無く適正なサイトづくりが改めて必要とされている。SEOという語が陳腐化しても、ネットユーザーのインテンションを最も正確に抽出できる場面が検索行為のタイミングである状況は当分変化しないであろうことから、この領域の重要性は変わらず高い。
4.比較型プレゼンテーション
カカクコムの成功を受けて、先日上場した比較コムやECナビ、AllNaviなどの価格比較サイト・情報比較サイトが雨後のたけのこのように乱立したが、この種のサービスのユーザーの購買行為へのコンバージョン率の高さに後押しされ、総じて好調な業績で推移している様子。アフィリエイトサイトなどでも、比較型でのプレゼンテーションが高収益を生む方程式も出来上がってきている様子。
5.SMO
Social Marketing Optimization。一部で議論が始まっている、インターネットコミュニティの口コミをいかにして自社商品やサービスの認知・興味・購買につなげていくかという論点。例えば、ブログサイトの認知を広げる意味でのはてなブックマークの存在意義は大きく、はてなブックマークに取り上げられやすくするにはどうすればよいか、や、広がってゆく口コミがいかにして自然な広がりを見せるかを追求していくBuzzマーケティングと呼ばれる領域とも近似する。「10か条にする」「長文にする」「つっこみどころをつくる」「ワンワードでのキャッチフレーズと粋な背景ストーリー」などなどの具体策が各所で提示されているが、その効果検証が数値化されているサイトはまだほとんどない。
6.参加誘導マーケティング
インターネットユーザーにいかにして群集の叡智や総表現社会に参加してもらうか、というどちらかというとインターネットサービス提供者の観点からのポイント。参加しやすいコミュニティづくりから、技術・心理・時間障壁を下げること、インセンティブのつけ方までさまざまな方法が考えられるが、いまだ一般層を取り込むことに成功している事業者は明確にはいない。
7.位置ターゲティング
今後の有望市場といわれ、特にgooやGoogleが積極的に参入している地域広告市場におけるターゲティング広告手法。今すでにリリースされているものは地図・地域検索をベースにしたところが中心だが、携帯電話のGPSや行動ターゲティングと組み合わせることでよりパイも広がる領域と思われる。今のところ具体的な例はほとんどない。
8.ロングテールマーケティング
Web2.0前後に一気に有名なキーワードとなったロングテールだが、例えばAmazonのような商流ありきの例においては、インターネットによって在庫リスクの低減、陳列棚の物理制限の撤廃、DB検索性能の向上といった対リアル商流で見たときに不可能なことを可能にしたことによるものである。
最近はインテンションマーケティングというような新語も一部で聞こえていますが、これはおよそ上記のようなキーワードを概念的に内包した抽象語にあたるのかな、というふうに感じています。
今後、この8つの領域をそれぞれに議論していく形でWebマーケティング2.0の思考を進めていけるとよいな、と思っています。
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2006年02月20日
農林水産省の研究情報RSS配信
RTCに出席くださったり、RSS関連、2.0関連のカンファレンスでもよくお会いする農林水産省の林氏から、農林水産省管轄の研究機関で新着研究情報をRSS配信する、というプレスリリースを頂きました。
RSSを利用した最新の農林水産研究情報(新着図書・雑誌等)の配信について
農林水産省農林水産技術会議事務局の農林水産研究情報センターでは、 新たにRSS機能を導入して研究情報サービスの強化を図りました。これにより、 農林水産研究情報センターや農林水産省関係の試験研究独立行政法人研究機関等 (以下、研究機関)で収集してる図書・雑誌等の新着研究情報を総合的に閲覧す ることが可能となります。
RSSという標準技術が省庁のように影響力の強い主体に取り入れられることで他省庁や関連事業体に伝播し、日本のインターネットの構造化にプラスに働くことを期待します。
去年の年末に「特許庁、インターネットで登録実用新案公報を発行へ」というニュースがあり、期待して特許庁サイトを見て回ったところ、RSS配信はおろかタイトルやサマリーも表示せずにZIPファイルのダウンロードが促されるだけの、まだまだごく不親切な情報公開がなされているのみでした。
例えば、もし実用新案公報がRSS配信され、RSS自動検索収集(ex: gooRSSリーダーなど)によってユーザー側が自分のアンテナにかかった登録情報のみを容易に取得できる状況が整ったら、ユーザー(開発者や事業者)自身が自社のプロダクトへの適用や自社技術と他社知的資産のマッシュアップを図ることへの障壁が大きく下がります。
国内の知的資産、特に公的機関が管理するデータベースの有効活用が進むためにも、今回のリリースのような取り組みがその第一歩となる事が望まれるところです。
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2006年02月13日
朝日新聞Beに掲載いただきました
「Web2.0」が一般ワードとなっていくことの功罪を感じる日々の中、
2月11日(土)の朝日新聞朝刊Beの「BeWord」のコーナーで、私の語らせていただいた「ウェブ2・0」の一般ユーザーにとっての解釈を掲載いただきました。
Web2.0が一人歩きのバズワードになりつつあることが否めない中、少しでも一般社会に意味のわかる言葉でお伝えすることができれば、という取り組みでしたが、結果どういう意味を成すかはわかりません。意味ある形で世間様に伝わっていますように。
■関連: 一番簡単なWeb2.0の解説
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2006年01月25日
一番簡単なWeb2.0の解説
ネットの中からは半歩遅れて、最近「Web2.0」という言葉が一般メディアを賑わしていますね。今度ある新聞社さんに「Web2.0について一番簡単な説明をしてほしい」と言われているので、ちょっとここで「一番簡単なWeb2.0の話」を書き留めてみます。
Web2.0というのは一言で言うと、「インターネットが簡単で便利になった」ということです。
例えばブログ。今までのホームページなんかだといろんな書き方を覚えないといけなかったりしましたが、ブログの場合は「開く‐書く‐保存」の3つができたらそれでOKです。ブログのおかげで、ものすごく簡単にインターネットに参加することができるようになりました。そうなったことで、インターネットにたくさんの人の知恵がたまるようになりました。
その次に、みんながある「決まりごと」に合わせてページを作るようになりました。「ここに時刻を書きましょう」とか「これは地名だよ」とかいった決まりです。この決まりはXMLと呼ばれるものです。あなたのブログも、インターネット書店のアマゾンも、このXMLに合わせて作られています。
みんなが決まりに合わせてページを作るようになったので、ページとページをつなぎ合ったり、興味に合うページを見つけたりするのがものすごく簡単になっています。例えば、友達のブログの名前を自分のブログに置いておくと友達が更新するたびに自動で知らせてくれたり、子育て中のお母さんが「子育て」という言葉を登録しておくとコンピュータが自動で子育てにまつわるブログを集めて教えてくれたり、という風です。
つまり、みんなの知恵がインターネットに集まって、「あなたにちょうどよい知恵」をコンピューターが教えてくれるようになってきたということです。自分で難しい操作をして探し物をしなくてもいいので、本当に便利です。
今、「Web2.0企業」と言われている会社はみんな、参加してもらいやすくするのがうまかったり、つなぎ合わせるのがうまかったり、ちょうどよい知恵をまとめて見せるのがうまかったり、ということを「技術」で実現している会社たちです。
今のインターネットが「生活に欠かせない」と言う方はまだまだ少ない方だと思います。Web2.0というのは、インターネットがもっと簡単にもっと便利になって多くの人にとっての欠かせないものになり、社会生活がもっと豊かになっていくためのキーワードです。
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2006年01月22日
『Qooqle』 -大日田さんの新サービス
ペーパーボーイ&コーの大日田さん(コトノハの開発者でもある)がおもしろい検索サービスを公開されています。その名も「Qooqle」。Yahoo!Japan、Google、Amazon、はてなのAPI公開されている機能をマッシュアップしたサービス。ページ内はajaxなギミックだらけです。
まずは検索画面。検索ボックスにキーワードを投入すると、一文字入れる毎にGoogleSuggestから引いてきたキーワード候補が検索ボタン下部に表示される。GoogleSuggestのようにキーワード候補が検索ボックスからビロンと下に垂れ下がるカタチだと、検索ボタンが消えてしまって不恰好だったりすることへの配慮か。UIにも気を遣っているのがわかる。
検索結果も検索画面から遷移なく同一のページ内に表示される。検索ボックス下にはまずAmazonWebServiceから引いてきたキーワード関連書籍の画像が並ぶ。画像オンマウスでちゃんと書籍名が下に出てくるところもにくいです。
その下に並ぶ検索結果はYahoo!Japanの検索APIから引いてきたものを横並びで50件づつ、はてなブックマークのブクマ件数の多いものほど大きく見せるTagClouds形式で表示されます。Pagerank的非リンク重視ロジックに加えて、Folksonomy的ユーザー選別重視ロジックが融合している検索結果画面なので、2.0的かどうかなどもどうでもよく、一般のユーザーさんにとっても(見慣れるのに時間がかかるかもしれませんが)たいへん使いよい検索サービスといえるでしょう。
なお、51件目以降も検索結果下の「NEXT」を押すとその画面内に広がります。ユーザーとして、遷移がないことの気持ちよさを感じると同時に、PVを帰納数とする現在のWeb広告業界へのアンチテーゼを感じます。
本当におもしろいサービスです。オオヒダさんさすが!
一点残念なところは、自身もしくは自社のサービスのエンジンやデータベースがこのサービスに登場してこないところでしょうか。検索キーワードに対して、そのワードのコトノハ○×の得票数を表示したり、右ナビ位置にコトノハコメントを表示したり。そのQooqle結果画面をコトノハ投票への入口にしたり。そうしておくと、コトノハとQooqleの相乗効果でどんどんと「言葉」へのメタデータが蓄積されて、1年後くらいにはそれベースの独自のソーシャライズド検索エンジンなんかも考えられるのじゃないでしょうか。また、Amazonの書籍だけじゃなくColorMeShop! Proの商品群の検索結果が出るならColorMe店舗さんも家入さんもホクホク顔でしょうね。
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蛇足ですが。RTCにおいでいただいたりサイボウズ.niteでお話したりしているオオヒダさん。年末に名刺を整理していて、オオヒダさんと初めて会ったのが一昨年12月のKanda.barでのGREE田中社長の講演のときだったことに気づきました。>オオヒダさん、徳力さん、知ってました?
オオヒダさんがまだ前職の頃。そのときの聴講者がFPN徳力さん、mixiふぁるさん、オオヒダさん、上原ともう1人の計5人で、その後田中さんを交えて神田さん特製のほうれんそうナベを6人でつつきました。そのときの縁で上原は徳力さんのFPNに参加したんですが、まあなんというか、こういうのっておもしろいですね。
■関連:
・SOLVALOU.NET
・したらば元社長日記
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2006年01月19日
月刊アスキーに掲載いただきました
昨日発売の月刊アスキー2月号でP58から6ページを割いて、上原を取材いただいたWeb2.0についての記事が掲載されています。「ネット系無償サービス&ソフトのパワー」という特集の中の技術編「ネットの次世代の姿『Web2.0』を解き明かす」という題のものです。
これまでこのブログで触れ切れていない思考も拾ってもらえているので、ご興味をお持ちの方はご一読いただけると幸いです。
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2005年11月29日
新潮流!Web2.0
今日11月29日発売のインプレス『インターネットマガジン』の特集「新潮流!Web2.0」の冒頭で、わたし上原仁が「Web2.0を理解する」という題でWeb2.0の端的な解説を寄稿させていただきました。
よかったら読んでみてください。
現時点でのWeb2.0に関する日本国内外での議論を大まかにまとめています。
インプレス (2005/11/29)
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2005年11月25日
Web2.0を支える1:M:Nの構造 -User as Contributor
このところWeb2.0というワード自体について「ギーク向けのマーケティング用語だ」とか「インターネットの一般ユーザーには関係ない」といった言葉が飛び交っているのを見て、改めて私が捉えているWeb2.0とそのベースを示したいと感じましたので、そのことを少し書き記してみます。
■Web2.0=”インターネットらしさ”の追求
私は「Web2.0」とは、「インターネットの”インターネットらしさ”を引き出すためにみんなで改めて技術・ビジネス・ユーザーそれぞれの観点で思考してみよう」という掛け声を言語化した意味あるBuzzワードだと思っています。”インターネットらしさ”というMemeに一部の人が酔って、それが実体化する前にはじけてしまったネットバブル以降、環境が変化して再びそのMemeに吸い寄せられる人が増えてきた現象に、たまたま「Web2.0」という名称が充てられたのだと思います。その”インターネットらしさ”をもう少し噛み砕くと、以下の3つの言葉になります。
・ユーザー基点
・オープン志向
・ネットワーク外部性
その”インターネットらしさ”を深める議論を進めやすい最初のわかりやすいお題として、ネットバブル以降の5年間で誕生・成長した”インターネットらしい”サービスやビジネスを体系的に俯瞰してみよう、というのがO'Reillyの「What is Web2.0」だったのだろうと思います。
・CNETの日本語訳
・ローカライズしたWeb2.0体系図
■インターネットユーザーの社会構成
Web2.0を議論する時に、現在のインターネット社会の社会構成を把握しておくことが必要だと思っています。下図は、Web2.0を議論する視点で捉えた社会構成です。
ここでは詳細の人口統計を知ることではなく、議論する人が接触可能なコミュニティ範囲ではない全体像を認識することに目的を置いて図解しています。「Web2.0はギークのためだけの遊び言葉」とか「Web2.0は結局一般ユーザーには何のメリットもない」といった短視眼的結論(すなわちこの論点における思考停止)は避けたい、という意図も含んでいます。
この社会構成から捉えることができるのは、現在のインターネットサービスのプレイヤーは「1:M:N」の構造になっているということです。よくニュースや情報サービスのようなメディア型のサービスを1:N、コミュニティ型のサービスをN:Nと表現することがありますが、ブログやSNSといったCGM(コンシューマ・ジェネレイティッド・メディア)へのユーザー参加が一定のマスを捉え始めた現状においては、そのCGMインフラの提供者を「1」、CGM参加者を「M」、CGMの読者・一般ユーザーを「N」と位置づけて捉えると、Web2.0的なインターネットサービスとそのビジネスの有様を把握しやすくなります。
■「1:M:N」の構造は”User as Contributor”を促す
例えばブログサービスにおいて、「1」はブログ事業者、「M」はブログ開設者、「N」はブログ読者となります。上図で言うと、「1」には総務省的には現在33社あるとしているブログ事業者が当てはまり、「M」はアクティブブロガー150万人(Blogfan.orgのブログサービス比較より推計)、「N」はブログ読者にあたるネットユーザー3,000万人が当てはまります。
ビジネスの視点で言うと、ライブドアのようにユーザーのブログにBlogclickのような広告を設置して自社収入としているブログ事業者の場合、「M」のアクティブブロガーは自社の広告媒体を自発的に生成してくれる協力者であり、「N」のブログ読者がその広告をクリックしてクライアント経由で自社への収入を生み出してくれるエンドユーザーということになります。Web2.0の要素で言うと「User as Contributor -ユーザーは協力者」という言葉で表されている部分です。
これをもう少し広い視点で捉えると、WebサービスとしてAPIを公開しているサービスもこの構造に則っていることがわかります。例えば自社データベースをAPI公開しているAmazonのAmazonWebServiceやGoogleのGoogleMapなどは、そのAPIを使ってMashUpしたサービスを作成して公開してくれているギークたちが「M」にあたり、そのMashUpサービス(AmazonWebServiceの例では伊藤直也氏のAmazlet、Google Mapの例でははてなマップなど)を利用するブロガーらが「N」にあたります。
ビジネス的には、AmazonとAmazletの場合、Amazletツールというブロガーがアフィリエイトで収益を上げるためのソース作成を簡単にするツールを介してAmazonアフィリエイトブロガーが増加し、それによって増産されたAmazonへのリンク掲載メディアを経由して一般ユーザーが商品を購入し、その売上がAmazonの元に戻ってくる、という回転です。
GoogleMapとはてなマップの関係の場合、GoogleMap上にブロガーが画像などをプロットできるはてなマップというサービスがあることによって、ブロガーが自発的にはてなマップをコンテンツで彩ってゆき、その彩られたマップに惹かれてはてなマップを見に来るユーザーが多くなってくるころには、Googleは規約で明記している「GoogleMapを利用して作成されたMapサービス上に広告を掲載する権利」を行使してきて、育ったはてなマップのメディア力を自社の広告収入に転化する、ということになるでしょう。
これらのWebサービスについては厳密には「1:L:M:N」という4層構造になるかもしれませんが、いずれにしてもAmazonやGoogleにとってのユーザーであるギークたちが協力者となってエンドユーザーにベネフィットを提供しつつ、事業者のビジネスモデルに巻き込んでいく形になっていることには変わりありません。
■参考:というか、これらをポジティブに具体例を挙げて拡大解釈してみました
・「Web 2.0」とやらについていけない人、集まれ!! -切込隊長BLOG(ブログ)
・Geek 2.0 -404 Blog Not Found
・ウェブ2.0=インターネットは依然としてG(ギーク)toGである -ガ島通信
・Web2.0はgeek向けのマーケティングか? -masahikosatoh.com
・Web2.0とは象である――Web2.0のミームを再配置してみた -Heartlogic
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2005年11月08日
株式会社Web2.0 (笑)
見た瞬間、飲んでたコーヒーを吹き出してしまいました。
デジタルガレージ、ぴあ、カカクコムとWeb2.0関連事業で合弁会社設立
株式会社デジタルガレージ(本社:東京都渋谷区、代表:林郁)は、ぴあ株式会社(本社:東京都千代田区、代表:矢内廣)、デジタルガレージ子会社の株式会社カカクコム(本社:東京都文京区、代表:穐田誉輝)と共同で、ブログやRSSをはじめWeb2.0と呼ばれる次世代のインターネット技術に沿った事業展開を目指す合弁会社「株式会社WEB2.0(ウェブツーポイントオー)(仮称)」を設立する。
なんて会社名ですか(笑)
サトウマサヒコさんの差し金ですか?
笑えるなぁ、もう。
ただ、やろうとすることはとても興味深いし、応援したい内容です。
例えば、“今年再来日するバンドについて、昨年はいまひとつだったが、今年はメンバーも曲も違いとても良かった”といったブログ情報と、ぴあが持つ既存のコンサート情報やチケット情報をAPI化し、リンクさせることで、ブロガーの実際の感想と融合した情報をユーザーに提供することができる。カカクコムのもつ商品情報をAPI化することでも、同様にブロガーから提供されるユーザー主体の情報と、企業側から提供される商品情報もしくは、既存のメディアが提供する情報を緩やかに融合していくことが可能になる。
様々なデータソースをオープンAPIにして、小手先の技ではなく所持するデータの魅力とその事業に組み込まれたビジネスモデルで勝負し合える環境を目指すというのはたいへん理想的ではあります。Web2.0的には”Data is the Next Intel Inside"「データの所有がデファクトを制す」の体現ですね。
ただし、上記の「ブロガーから提供されるユーザー主体の情報と、企業側から提供される商品情報もしくは、既存のメディアが提供する情報を緩やかに融合していくこと」を実体化するためには、ユーザー主体の情報に商品情報と紐つけるためのメタ情報が埋め込まれていることが必要です。
これに対して、現在のブログ、すなわち自己発生的でフリーフォーマットのCGMを対象にするにはFolksonomyによるタグ付け・意味付けの蓄積かとてつもないコンテクストマッチング技術(要は文章の意味を読み解いてこれが何の商品に紐つくかを見つけてくれるエンジン)が必要になります。
前者を実現するには十分な時間と、Radical Trust(進歩的性善説)が浸透しかつネットリテラシーの高いユーザーを保持したベースコミュニティが必要でしょう。今ならはてなとmixiくらいでしょうか。後者はいくらTechnoratiさんでも現時点ではほぼ不可能でしょう。大まかなカテゴリーレベルでのマッチングはできるかもしれませんが、それでも相当ゴミ情報が入ってしまうことになるでしょう。また、それだけであればTechnorati上で実現した方が既に必要情報を峻別する訓練のできたユーザーさんもついていてよいのではないでしょうか。
となると、この合弁会社のサービス「PingKing」の存在の意味するところは、現在多くのネット事業者が垂涎で注目している価格コムの商品DBと個別商品に紐つけられた口コミ情報を法人向けマーケティングソリューション商品に転換することにあるのかな、と推察します。10%出資の価格コムがどこまでこの事業にリソースをコミットできるのかが成功への大きなポイントになるでしょうか。
なにぶん、極めてWeb2.0的なサービスコンセプトが実体化されて成功することをお祈りいたしております。
注: ニュースがあまりに面白かったので勢いのままに書いてしまいましたが、失礼があったらお許しください。当記事は知りうる情報と推測に基づく提言と期待を述べさせていただいているものです。また、もちろん当記事はプライベートな思考のプロットであり、所属企業等の公式見解とは全く関係ありません。
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2005年11月04日
ティム・オライリーの「What is Web2.0」和訳版
Web2.0 Conference の直前に発表されたティム・オライリーの「What is Web2.0」については2005年上半期まで時点の「Web2.0とは」を総括する論文として位置づけられ、各所で部分的な和訳がなされて国内のWeb2.0議論の助けとなっていましたが、この度CNET JAPAN さんがその和訳版記事を公開されました。
原文のクオリティの高さはもちろんのこと、この和訳自体も上手く翻訳されていますので、原文を読み込むのに苦労されていた方も、とりあえず「Web2.0」というキーワードは抑えておこうかという方も、ひとまずお読みになることをお薦めしますよ。
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)
原文: What is Web2.0
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2005年11月02日
Web2.0的サービス提供者の資質 -Radical Trust
Web2.0的なサービスを実現しようとしたときに、まず大きな壁として立ちはだかるのはサービスを受けるユーザー同士及びユーザーとサービス提供者の間に”Radical Trust”-進歩的性善説 の関係性が既に作られているか、もしくはそのベースがサービスに組み込まれているかどうかという課題である。
これがないとたとえ理想論的にユーザー参加型サービスを提供しても、荒らし・炎上・閑古鳥の憂き目に遭うのが現実である。Web2.0的なるものがインターネットの酸いも甘いも噛み分けてきたユーザーから「理想論」呼ばわりされる理由はこのあたりの感覚にあると思われる。
日本のインターネットサービスの場合、「Radical Trustが既に作られていた」パターンは、はてなが伊藤CTO採用以降に打ち出したはてなブックマーク、はてなRSS、はてなアイデアといったサービス群にあたると言えるだろう。近藤社長を筆頭としたはてな創業メンバーによる人力検索・アンテナ・初期のダイアリーといったサービスの性善説とオープン志向に育まれた”よきはてな市民”の素地があってこそFolksonomyやユーザー協力型のサービスをポジティブなスパイラルに乗せることができたと言える。
また「Radical Trustがサービスに組み込まれている」パターンは、なんと言ってもmixiが筆頭になる。招待制、関係性の明示、あしあと機能(=記名ログ)によってユーザー間のゆるやかな監視関係が保持され、ユーザーは知らない者同士でもリアルの地域社会的な安心感を持って過ごすことが出来ている。その安心感が日本のCGMナンバー1サイトとなるPV、会員数、生成ページ数を引き出していると言えるだろう。
下記は先日行われたWeb広告研究会でのWeb人大賞渡辺氏@29manとはてな近藤社長のトークセッションの模様。
「日本版Googleを目指す」はてな近藤氏、Web広告研究会トークセッション -INTERNET Watch
たいへん濃い内容と思われるサマリー記事の中でも最も印象的なのはこの一節。
批判的なコメントや感情的なコメントの応酬で、いわゆる“炎上”状態になってしまうブログも少なくない。近藤氏は「インターネット上においても、普段、人と接するような正直さが大事」と指摘。渡辺氏も「誠実であることが大切」とうなづき、ブログが炎上したとしても批判は批判として認め、事実を隠蔽することなくオープンに対応することが重要だと示唆した。
Web2.0時代の先頭を走る彼らは生来において「正直」「誠実」であることで、自らをとりまくコミュニティを「Radical Trust」の状態に置いているのだ。
蛇足になるが、ネット界で未だ信者の多い切込隊長も書籍「アルファブロガー」の中で「いかにインターネットと正座で向き合っていけるかですよ」という誠実極まりないコメントを残している。
なお上記の論点は精神論のお話ではなく、Web2.0的なサービスを提供する側の資質のお話と捉えていただきたい。
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2005年10月24日
Folksonomy -ユーザーサービスへのインパクト
Web2.0の重要項目の一つである「Folksonomy」について、その適用の最たるものは「ソーシャルブックマーク」と「タギング」であるが、これらの蓄積がユーザーサービスに与えるインパクトについて解説する。
ここで「タギング」「タグ」とは、Yahoo!ディレクトリのように一つの視点から階層構造でコンテンツを分類するのではなく、ユーザー一人一人がそれぞれの視点で判断した分類ワードをコンテンツに付加して分類する行為のことである。
USではタギングを実装するブログが増えているようだ。「Folksonomy」の実体化が進んでいるということになる。 参考:米国の人気ブログ“Daily Kos”もタギングを開始 -メディア・パブ
日本でのタギングと言えば、今のところ「はてな」のソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」において、ユーザーがブックマーク時に思い思いのタグを振る、というものが最も普及している実例と言えるだろう。βリリースから8ヶ月を経たはてなブックマークはそのブックマークページも相当数に上り、「はてな市民」と呼ばれる一つの大規模コミュニティにとっての「ソーシャルニュース」「ソーシャルサーチ」サービスとして成立し始めている。
例えば、先日リニューアルしたはてなのTOPページの中央位置にははてなユーザーによるブックマーク数が多い新鮮なページが注目記事として並ぶ。これは「はてな市民」(一般的にはギークやいい意味の”おたく”が多いといわれる)という一つのクラスタに属する人々にとっては、自分と属性の近い他の多くのユーザーが支持した記事を容易に発見できると言う意味でたいへん便利で、自分でネットサーフィンする時間の短縮にもなる。ユーザーにとっては提供者側がお仕着せで用意するニュース(例えばYahoo!TOPのニューストピックスなど)よりもよほど自分に必要な情報が集約されている。
この意味で、はてなブックマークは日本における「ソーシャルニュース」の先行事例となっているといえるだろう。
今後ブックマークされる記事が増加するにつれて、ギークやおたくだけに限らないより広範なコミュニティの必要記事情報が蓄積されていくと思われるが、そうなったときに重要度を増すのが「タグ」の存在である。例えば「育児」「母乳」「夜泣き」等の育児関連ワードでタギングされたページのみを抽出して現在のはてなTOP注目記事と同様のロジックで提供した場合、おそらく育児コミュニティの人々にとっては大変重宝するニュース一覧となるだろうし、その記事リストはベネッセウィメンズパークやgooベビーなどの既存育児コミュニティの運営事業者には垂涎の的となるだろう。同様のことは他のあらゆるユーザー行動ジャンルのコミュニティにも適用できる。
この手法によって、はてなはCGM時代のニュース(クリッピング)プロバイダーの立ち位置を獲得できるかもしれない。
また「ソーシャルサーチ」の側面でもやはりはてなブックマーク は日本の先行事例となっている。例えば、はてなブックマークのTOPページ右脇の検索BOXで「ajax」(Web2.0的なプログラミング言語セット)と記事検索してみると、最上位には「日本語で読めるAjax関連情報のリンク集」という、プログラマーであれその周辺事項を学びたい人間であれ重宝しそうなページが表示され、その後にもajaxでのプログラミング事例や解説のページが並ぶ。翻ってGoogleで「ajax」と検索したときには、「AJAX」というオランダサッカーのクラブチームの公式サイトと思しきページが最上位に来る。ギークに限らずともはてなユーザーにとってどちらの検索結果が望ましいものかは一目瞭然である。Google先生のGlobal&Usualな視点で言えばオランダのサッカーサイトの方が上位であるべきかも知れないが、少なくとも「はてな市民」にとっては「ajax」と言えばプログラムのお話であり、しかも日本語であってほしいし、ある程度以上のITリテラシを前提にしていてくれてよいのである。
この例は、検索本来の「答えや欲求に近い結果を表示する」というあるべき姿に近づくための方法として、その人の所属するコミュニティの全体知を検索結果に反映するという「ソーシャルサーチ」の概念の端的な例として見ることができる。また、はてなブックマークでの検索結果の場合、近い属性の他人がすでにブックマークしたページ(=ある程度重要であるというフィルターを通ったページ)のみが検索対象になるところもポイントである。
上記の例では記事検索を前提としたが、例えば記事の内容がajaxについてのものであったり、より記事タイトルに現れにくい語での検索をしたい折には再び「タグ」の存在が力を発揮する。「タグ検索」を使用した場合は、他の人が既にそのタグで分類したページのみが検索結果として表示されるため、記事検索よりもなお一層ソーシャルチューニングされた検索となるのだ。
このように、国内では「はてな」が先行しているソーシャルブックマークとタギングによるFolksonomyの実践は、ソーシャルニュースやソーシャルサーチといったWeb2.0的インターネットサービスの基盤として既に機能し始めている。技術的にもインターネットリテラシ的にも先進層のユーザーを有するはてなであったからこれが可能となっているのだが、この先行者利得をはてなが今後十分に活かしていけるかは注目に値する。
またおそらく、今後多くのサービス提供者がFolksonomyの概念を自社のサービスに組み込んでいくことになると思われるが、その適用においてはユーザー協調の素地(Participation)や一定の性善説(Radical Trust)が行き渡ったコミュニティを有していないと、この概念は破綻してしまうものであることも忘れてはならない。
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2005年10月16日
Web2.0 とは -7つの分類と要素MAP
先日USで行われた「Web 2.0 Conference」をきっかけに、日本国内でもWeb 2.0というキーワードがにわかに熱を帯び、一般化の兆しを見せている。「Web2.0とは」を定義するにはまだ尚早であるという認識が根強い中だが、ここで少し可能な範囲で「Web2.0とは」の整理をしてみたい。
下記はWeb2.0の大家として定着しているTim O'reilly氏の論文「What Is Web 2.0」の図表を筆者が日本のインターネット業界的解釈を加えてローカライズした「Web 2.0 要素MAP」である。
■戦略テーマ: 「Webはプラットフォームとなる」
■ユーザーメッセージ: 「自分の情報は自分でコントロールする時代」
■競争要因:
-「サービス」 ・・パッケージソフトではなくウェブで提供される便益
-「参加型アーキテクチャ」 ・・ユーザを協力者にする構造
-「スケーラビリティ」 ・・規模拡大時のリソース対効果を最大化
-「所有データ」 ・・再構成可能なデータソースとその可変性
-「デバイスフリー」 ・・PC・モバイル・TV・ウェアラブル
-「群衆の叡智」 ・・集められたユーザー体験データは最大の武器
Web 2.0の主たる構成要素と代表的なサービスは以下の7分類になる。
1.Folksonomy:
階層分類学でなく、ユーザーの手で自由に分類する思想
・・・Flickr, はてなブックマーク
2.Rich User Experiences:
AJAX,DHTML,Greasmonkey等を駆使し、ページ上で直感的操作
・・・Gmail,GoogleMap,goo地図
3.User as contributor:
ユーザー体験の蓄積をサービスに転化
・・・PageRank,eBayのユーザ評価,Amazonレビュー
4.Long tail:
ユーザーセルフサービスの提供でロングテールを取り込む
・・・Google Adsense
5.Participation:
ユーザー参加型開発、ユーザー生成コンテンツ
・・・ブログ,mixi
6.Radical Trust:
進歩的性善説、知のオープンソース
・・・Wikipedia、はてなダイアリーキーワード
7.Radical Decentralization:
進歩的分散志向、ネットワークの外部性
・・・Winny,BitTrrent
これらを踏まえ、敢えて「Web2.0とは」を定義するとすれば、
『Webをプラットフォームとして位置づけ、オープン志向・ユーザー基点・ネットワークの外部性といったインターネット本来の特性を活かす思想に則って提供されるサービスの次世代フレームワーク』
というところになるだろうか。
これらはあくまで「議論のための整理」であり、これらそのものをWeb2.0の定義であると考えるのは早計であるが、おそらく今後長きに渡るであろう「Web 2.0とは」の国内での議論の一助になれば、と思う。
参考:
・Web 2.0時代を生きる英語嫌いの若い人たちへの英語勉強法 -My Life Between Silicon Valley and Japan
・O'Reilly "What Is Web2.0"を要約してみる その2 -ユースケース
・Web2.0時代に、ユーザーが経験しておくべき10のこと -Heartlogic
・Web 2.0 Design Patternsの訳 -minfish.jp/blog
・Webのターニング・ポイントをとらえた重要文献、ティム・オライリーの 「Web 2.0とは何か」 -Zopeジャンキーの日記
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2005年08月15日
P2P技術のWeb2.0的ビジネス活用
そろそろ日本でもP2P技術が全うなビジネスに活用されてほしいものだ、と感じている。
PtoPの力を借りる米公共放送局--メディアの民主化を促進 -CNET
ClarkeのKQEDは、インターネットで人々にテレビ番組を届けようとする流れの最先端を行っている。この流れはまだ始まったばかりだが、いずれはこれが、ブログが活字メディアに与えた影響や、ポッドキャスティングがラジオに与えた影響と同じような影響をテレビの世界に与える可能性がある。プロの製作した番組を、アマチュアやインディーズの製作したコンテンツと同じ方法で配信することで、これらのツールはメディアの民主化を推し進めようとしているが、ただしそれがどのように進むかはいまのところ予測できない。
P2Pには生来の分散処理・ユーザ参加型という特性があるため、すでに開発も進んでいる著作権保護技術(DRM)が適切に運用された上で、日本人に染み渡っている「P2P=Winny=犯罪の香り」という固定観念を払拭することができれば、映像コンテンツ流通におけるWeb2.0的なるもののプラットフォームとして十分機能するであろう。
この領域における課題としては、アリエル・ネットワークの徳力氏も語っている「ADSLやFTTHなど通信インフラは整っているものの、著作権の管理やコンテンツホルダーとの交渉に課題があることや、米国のように法律の判断基準が明確でないために訴訟リスクが大きいといった問題が障壁となっている」という点が最も大きい。
この点に対しては、3年前のブロードバンドフィーバー時に雨後のタケノコのように立ち上がって今もなんとか粛々と事業を継続している通信事業者系の映像配信サービス提供者およびネット系コンテンツアグリゲーターたちが、これまで蓄積してきたコンテンツ配信権を活用していくことがまず第一歩となるだろう。
この事業領域において昨今はUSENが立ち上げた広告型無料映像配信モデル「GYAO」が注目されているが、彼らの採っている映像著作権を資本で確保してテレビ同様の広告ビジネスモデルでPC向けに映像を配信するというスタイルは、相当の資本投下が必要な上に設備投資はかさみ、何より多くのPC向け映像配信事業者が泣き所として訴えた「PCとTVの接触スタイルの違い」が克服されていない。
映像コンテンツ配信のビジネス領域は、当初から「放送通信融合」の文脈の中で語られてきたため、どうしても1:Nのブロードキャスト的な思想や著作権管理議論、デバイス議論に陥ってしまいがちだが、目線を変えてあくまで「インターネットの進化におけるコンテンツのマルチメディア化」という文脈の中で捉えたときには、P2P技術の正しいビジネス活用についてより議論を進めることがトレンドに沿った思考であろうと考える。
なお、流通政策としてのビデオ検索とコミュニティの存在も同時に議論する必要があることも付記しておきたい。
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