2006年06月14日
ソーシャルサーチの実現とはてな
ここ2年、ヤフーの井上検索事業部長は「シェアドサーチ」「ソーシャルメディア」「ソーシャルサーチ」などなどと言葉を変えてはずっと同じことをおっしゃっている。
ヤフーの次のテーマは「ソーシャルサーチ」、年内にも新サービス開始
ヤフーは2006年6月13日、検索事業に関する記者説明会を実施した。検索が次に進むべき方向は「ソーシャルサーチ」であると述べ、関連したサービスを年内にも開始することを明らかにした。ソーシャルサーチとは、世間の評判や意見、ユーザーの趣味や嗜好を反映させた検索のこと。
要は「Search with Wisdom of Crowds」ということ。たいへん素晴らしい概念だと思うし、早く実現してほしいです。「早く実現してください」と先日のWBS2.0の席上でお願いしたら、井上事業部長は苦笑いしていらっしゃった。ヤフーもすっかり巨艦・大企業化していて、いかに世間のニーズの半歩先をうまく捉えたサービスコンセプトとアクションプランを提示しても、そう簡単には実現できない体質になっているのでしょうね。
以前のエントリーでソーシャルサーチとソーシャルニュースのお話をしたことがありましたが、このところの中堅ポータル各社の雨後のタケノコソーシャルブックマークサービスリリースを鑑みても、そろそろ事業者みんながそちらを向こうとしてきて、インターネットサービスのマーケット全体が「具体的にソーシャル」を志向する段階に入ったといえるのでしょう。
そうなったときに、ここまで2年分ほど先を走ってきているはてな(特にはてなブックマーク)やmixiがどのように生き残っていけるか。熱量の高いコミュニティユーザーの濃いネットワークの網の目を作り上げてきたことが、中堅~大規模事業者参入でマーケットの裾野が広がるこの段階でマイナスに働くことが懸念されます。特に心配なのは比較的一般ユーザーの取り込みに成功したmixiより、ギークの蛸壺になっているはてなの方です。あれだけオープンな会社ながら、そのオープンさに引きつけられて集まったユーザーが集合体となったときには結果的に排他的なネットワークを形成してしまっているところが皮肉です。はてなブックマークTOPの「最近の人気エントリー」がすっかり「まとめサイト&ネタサイトクリップ集」になって、一般ネットユーザーの思考からどんどんとかけ離れていっているところなどがそれです。
上記、以前のエントリーでも指摘している通り、はてなブックマークが一定セグメント/コミュニティのユーザーにとって最適化されたソーシャルサーチ・ソーシャルニュースの可能性を国内のインターネットユーザー/事業者に気づかせてくれたのは間違いのないところです。その功績を保って、次の段階へ脱皮していただきたいものです。
いつの間にかはてな危機論になっていました。本論は「ヤフーさん、すばらしいコンセプトは早く実現して」です。なお、個人的には現在「ソーシャルニュース」に対してアクションを打っています。
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