2006年11月26日
ケータイ文化圏とネット文化圏の隔絶論
ケータイ文化圏とネット文化圏の件については、ことのはの松永さんが10月25日のブログエントリーで口火を切られて以降、私の周りでもよく語られているところです。先日NILSに出席させていただいた中でも、この文化圏の隔絶を強く感じることも多くありましたし、この文化論自体をいろんな経営者の方々と論じる機会もありました。
そんな中、ゆめみの深田さんが上げていらしたエントリーが携帯事業者サイドの目線をピシャリと言い切っていらして興味深かったので、感じたところを書いてみます。
ゆめみ深田浩嗣のブログ: ケータイ文化圏とネット文化圏の話。
先日あるセミナーに参加した際にそういう話が出たのですが、ふと思ったのは「ネット文化圏のマイノリティ化が今後進む一方になる、というシナリオは十分あり得る」ということでした。
年代でざっくりと切ってしまうと現在のネット文化圏の中心層はおそらく20代後半~40代前半、ケータイ文化圏の中心層は10代前半~20代前半でしょう。ここの違いは「ネットに始めて触った年齢とデバイスが最も大きいのではないか?」という仮説がこの考えのベースにあります。
この仮説が正しいとすると、今後ネット文化圏人口は基本的に大きく増えることはなく、ケータイ文化圏の人々がマジョリティとなる社会になっていきます。もしそうなるとすると、特に自社でサービスを提供している企業は取るべき道のりの見直しを図らなければいけないかもしれない。
人口動態的に見るとこの仮説はその通りなわけです。
かつて梅田望夫さんが『英語で読むITトレンド』の中で「ネットの向こうの不特定膨大多数への信頼の有無」という言葉でネット世代とPC世代を定義したエントリーを上げ、今思えばこのエントリーあたりが日本国内で後にWeb2.0と呼ばれることになった議論とムーブメントのきっかけだったように思います。
このときも、「Windows95が発売になった時点で大学生だった75年生まれが分岐点」という人口動態を下敷きにした見方で提示された論点に人が集まっていきました。そして、ここから当分の間「ケータイ文化圏とネット文化圏の隔絶」についての議論があちらこちらで繰り広げられるものと思われます。
うまく融合するというシナリオや結局ネット文化圏に集約されるというシナリオもあり得るでしょう。どの企業がどんなシナリオを採択していくのか、非常に興味深い所です。
ほんとに、興味深いところですね。個人的には、少なくともケータイ持つ前の小学校低学年からパソコンの授業を受けているうちの娘なんかが消費世代になる頃には「融合」になるんだろうな、とは思いつつも、私たちがプレイヤーとしてそこまで持っていく上において、1.2億人の市場のクリティカル・マス超えを狙おうと考える場合はケータイ文化圏に視点を置いた方が近道なんだろうと感じています。
ではそのケータイ文化圏とはなんぞや、というところについては私自身も頭をまとめ中なので、整理できたらまたブログで語ってみたいと思います。即レス必須、投げ込み会話、うわべOK、つながっているが故の根深いつながり欲求、2.5インチの窓の向こうに世界があるのではなくあくまで便利でパーソナルな通信機器である、などなど。
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