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2007年01月05日

2007年のインターネット市場トレンド予測

あちらこちらで2007年の市場動向予測などが流れていますね。私もご他聞にもれず、インターネット市場のトレンド予測記事などアップしてみます。

今年は5つに分かれました。これは、2002年くらい以降2006年までのインターネット業界がおよそ一つの方向にまとまって進化していたところから、2007年は進化の方向が分散化するであろうことも反映しています。もちろん予測は「予測」ですので、あくまで上原個人の私的な意見として見てくださいね。

1.モバイルブロードバンド

2006年時点のモバイルブロードバンド市場は、端末においてはauがようやく1000万台のWIN端末を普及させ、ドコモが903シリーズでようやく3.5G対応端末を数台出している程度の未発達市場である。

ただし、2007年中にはメガビットクラスの回線速度を持つ端末がクリティカルマスを超えて一般普及に弾みがつくことが予測され、同時にモバイルブロードバンドプラットフォーム上でのサービス競争・市場拡大が見込まれる。

2006年にはDeNAの「モバゲータウン」がダウンロードゲーム及びオンラインゲームとアバターSNSを巧みに組み合わせたサービスで特に若年層の支持を一気に得たが、2007年には「mixi」「GREE」をはじめとする既存のSNS事業者や新興のモバイルサービス事業者から20代以上の消費者層をターゲティングしたサービスが多数提供されることが見込まれる。

これによってモバイルブロードバンドサービスの市場は群雄割拠の様相となるとともに、エンドユーザーにとっては高いリテラシーや面倒な決済手続きを経なくても携帯電話を窓口としてインターネットの持つ利便性とエンターテイメント性のベネフィットを享受できる環境が整う一年になることが予想される。

2.モバイル×リアル

2007年のもう一つのモバイル領域でのトレンドとして、GPS端末・フェリカ端末の普及に伴う「モバイル×リアル」の市場活性化が見込まれる。

ドコモの903シリーズ全機種へのGPS機能搭載に伴い、消費者の位置情報と店舗情報・セール情報等がタイムリーにマッチングされる素地が整うことになる。このインフラ整備が、これまでなかなかインターネットとは結びついてこなかった地域広告市場を刺激し、2005-2006年に起こった検索広告市場への資金シフトを超えて、より大きな市場パイの移動・拡大を起こすことが予想される。

主要プレイヤーとして、シリウステクノロジーズの「AdLocal」やリクルートの「ドコイク」、NTT-BJの「iタウンページモバイル」などが想定される。無料ケータイCMS「katy」で地域販促市場参入を狙うマイネット・ジャパンも要チェックいただきたい。

また、地域広告主や関連代理店へのケータイ媒体の認知拡大に伴って、既存の販促手法であるクーポンやポイントカードのフェリカへの移行が同時に進行することになるだろう。

3.ヒューマンフィルタリング

2005年からブレイクしたブログ・SNSをはじめとするコンシューマ発信コンテンツ(CGM)が普及期に入るとともに、インターネットを流通する情報量がユーザーにとっても過多の状態になってきた。これまでに普及の途についているRSSリーダーのような発信元を指定した情報フィルタリングでは不十分となり、ユーザー同士で情報の重み付けを行って記事の価値を決めていくソーシャルニュースのようなサービスが重要度を増すことが予測される。

またこれと同時に、これまでの「信頼できる人物のブログを読む」というスタンスから「信頼できる人物が選んだ記事を読む」というスタンスに変化し、情報の発信力以上に情報のフィルタリング力を持つユーザーがインフルエンサーとして他のユーザーの情報行動に影響を与えるようになるだろう。「みんなの意見は案外正しい」に対して、「みんなの視点は案外鋭い」というスタンスである。

4.エンタープライズWeb2.0

B2C領域では陳腐化したとさえ言われるWeb2.0も、企業ユースに限って言えばその市場普及はまさに緒についたばかりといえる。

2006年には企業向けのブログやSNSのパッケージ商品やASPサービスが雨後の竹の子のように出現したが、これに続いて企業向けのソーシャルブックマークや企業向けの検索アプライアンスといったプロダクトが多数提供されることが予測される。ユーザー企業側も、大手ではIR上の要請に伴って「Web2.0」に対する対応を求められる傾向が、中堅~中小でも実際的な効果を期待した2.0ニーズが高まる傾向が見られる。

ただし、2000年前後に起きたインターネット/イントラネット導入ブームが日本企業の多くに成果をもたらさなかった反省を活かし、マネジメント主導ではなく現場主導で十分にオペレーションが意識された導入が進むことが期待される。

5.ライフログマッチング

ブログ・SNSなどのオンライン蓄積データや関係性データとリアルな位置情報、行動履歴、購買履歴が個人情報と結びつかない(個人情報が認識されない)形で蓄積、解析され、個々人の嗜好・行動に最適にマッチングされたコンテンツ・広告が提示されるためのプラットフォームが整いつつある。

2007年の時点では市場化されるところまでは進まないと思われるが、各領域のプレイヤーがこの領域を次ステップとにらんでの研究、準備を進め、プレゼンスが見え始める年になることが予測される。

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1年後にこのエントリーを読むときにはどんなことになっているでしょうね。楽しみです。


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