2007年08月31日
ATOK×はてな体験会で感じた日本のネット社会の大人化
先日、都内某所で行われた「ATOK+はてな便利ツール体験会」なる会合に行ってきた。9名の様々な系統の豪華アルファブロガー陣(+ただの小僧な自分)が集まっていて、個人的にはそのメンバーが同じ空間に集まっている姿に深く感銘を受けた。
いや、ほんとびっくりするようなメンバー。あそこにもし梅田望夫氏と切込隊長も混じっていたならば、そこに爆弾落としたら日本のブロゴスフィアは崩壊するんじゃないか、くらいのメンバー。うそ、それは言い過ぎ。で、見たところその方々の多くは自ブログでその会のことを書いていらっしゃらないようなので、もしもこのイベントが読者数の多いブロガーをクローズドに集めて直接的な商業的Buzz効果が得られることを狙ったものだったとしたら結果は失敗。でも、その会の参加者が感じた「えらいメンバーだな」感みたいなものは結構大きな価値だったと思うので、副次的な効果はあるのではないでしょうか、商業的に。
個人的にその会合で感じたことというのは3つほど。1つはジャストシステム(=日本の数少ない独立系B2Cソフトウェアの老舗)ってなんだか無条件に愛されてるね、これってniftyが無条件に愛されてるのと似てるよね、ということ。なんだかんだ言って、日本の知識人というのは温故知新というか懐古主義というか愛国心というか憐憫の情というか、そういうものが根底に流れているよね、というようなこと。
2つ目はFEP(Front End Processer =ATOKなどのローカルで入力前処理をするソフトなどのこと)というのは、ネットとつながることで確かに大きな可能性を持つな、ということ。Googleの検索窓なんかよりもずっとユーザーに近い位置でユーザーのインテンション(ゴミも多いが)を集積できるエンジンなわけで。でも、それを本当に商業利用するには超えなくてはいけない文化の壁が高すぎて、宝の持ち腐れになりがちだな、NTTの顧客DBとかに似てるな、なんてことを思った。
3つめは日本のネット社会って大人になってきたよなぁ、ということ。だって、あの性善説でお金の香りがまったくしないことが売りだったはてなが主催側に立って、何はともあれPR会社が挟まって開催しているブロガーイベントをやっているなんて、そこにしっかりと影響力の強いブロガーが多数集まっているなんて、3年前なら考えられない。
2004年の9月に開催されたGREE night2.0 が、フラット感のないイベント運営とMSのスポンサードによるカネの匂いでユーザーをドン引きさせて、それを境にGREEとmixiの形成が一気に逆転していった(一部SNS界隈で)歴史的な事件を強く思い出した。今回の会合でも、ブロガーの周りを赤いATOK Tシャツを着たスタッフさんたちが取り囲んでいて、3年前のMSの蝶のTシャツを彷彿とさせていた。
でも、3年でネットコミュニティ界隈の空気も変わったんだよね。あの頃は無闇にネットコミュニズムが強いアツい時期だったんだよ。共産主義的な空気が支配していた日本のネットコミュニティは、SNS/ブログブームとかWeb2.0騒ぎとか、2.0企業(笑)の上場ラッシュとかブロガーの経済対価問題とか岡田有花コントロールとかいったものたちの末に、すっかり大人の資本主義社会に脱皮していったんだね。mixiも上場したし、はてなも大人になったし、ブロガーも大人になったんだよ。なんだか、'60年代学生運動の人たちが、先導していた人ほど大学卒業とともに官僚やら国益企業社員になっていったのに似てるね。それは言い過ぎか。
で、それがどうした、と言われたら何ということもなく、日本のネットはこれからも健全に発展していくと思うし、自分自身は経済社会の申し子近江商人の道をまっすぐ進むだけのことなんだけどね。
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