2008年02月10日
アフラック創業者 大竹美喜 元社長
先日、アフラック創業者の大竹美喜氏とお会いする機会があった。大竹氏はアフラックの創業者であり、日本に「がん保険」という市場を創った人物。護送船団時代(1974年)の日本金融業界において新たな保険業免許を獲得し、周りからは「うまくいくはずがない」と笑われながらも信念を貫いて今のがん保険ナンバー1のアフラックの姿を実現した人物。
彼がゼロからの出発でここまで来ることのできた背景や考え方を伺うことができれば、と思ってお会いさせていただいたのだが、とても実のある時間になった。
大経営者とお会いしてお話するときに、私はできるだけ身近な習慣レベルのことを伺うようにしている。壮大な成功物語を聞いても、多くは相手に気持ちよくなっていただいてお終いだし、その部分はすでに本や講演で語り尽くされ洗練され切っていてコンテンツとして成型されてしまっている。せっかく直接顔を合わせるのだから、顔を合わせながらでこそ聞ける生の話を聞きたい。
そんな中、今回主に伺ったのは「創業期にやっていてよかったこと」「決してしなかったこと」の二つだった。
彼の一つ目の答えは「自分探し」。毎朝必ず瞑想し、自分の心を問いただす。何が正しく、過去を振り返っていかに自分が愚かだったか、今自分はどうあるべきか。そして年に一度は決まった30の項目について自分に問いかけて紙に書き込む。その振り返りシートを引き出しにしまっておき、毎年必ず同じ質問に答えて過去のシートを見返す。一年前の自分と今の自分がどれだけ変化しているかを見直す。これを40年間ずっと続けているという。
二つ目の答えは「金と女」。金に惑わされない、色恋に惑わされない。金の奴隷にならない、女狂いしない、ということが彼が意識して「決してしなかったこと」だという。卑近だが、卑近なだけに真実味がある。個人的にもうなずけるところは多い。金に惑わされた経営者の例は多い。その背景に女性関係があることも多い。経営者が金と女に足元をすくわれたら他のレベルでどれだけ積み重ねた信用があっても、アウトだ。
他にも様々なお話を伺えたのだが、後になって未だ印象に残っているのが『利他愛』という言葉を何度も連呼されていたこと。自らを律し、自己愛を捨て去って、自分以外の人や社会への愛情、献身を行動の原点とすること。強く頷けた。
大竹氏は70歳を前にして未だ精力的に後進の育成や出版・講演活動に取り組んでいらっしゃる。自分が今の倍の長さを生きたときの姿をイメージしながら、負けないぞ、と心に誓った。大竹さん、ありがとうございました。機会をくださった井上さん、皆さん、ありがとうございました。
↓こちらの書籍に自分探しチェックシートが入っているとのこと。
かんき出版 (2004/06)
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いままでの本たちのいいとこ取り
わかりやすく,読みやすい本です
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