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2008年07月08日

2008年モバイル市場眺望とトレンド予測

2006年後半から2007年前半にかけて猫も杓子も騒ぎ立てた「モバイルインターネット」の市場については、フィルタリング問題とかmixi/モバゲーサチってきてんじゃね?論とかが昨年末から年初あたりにかけて騒がれたこともあって、何となく熱量が下がっているように感じられていた。

それに輪をかけるように、「アバター×ポイント×CPA」というモデルのサービス群(うちもご他聞にもれず1つ提供していますので他山の石ではありません)において、ユーザーも「無駄遣いしないで済む方法」に慣れてきて「このモデルのユーザーはすぐ逃げる」という声が代理店やクライアント側から聞かれるようになってきた。元来本質的にはポイントサイト型のビジネスモデルなのだから来るべきときが来た、終わりの始まりとでも言うべきか。

しかしながらこのモデルの元祖であるモバゲータウンについてはたった2年半で1,000万ユーザーまで膨れ上げるところまで持ってきたこと自体がものすごいことであり、既に作り上げたユーザー基盤を次のPFなり検索なりのビジネスに転換していかれるものと思う。このモデルの賞味期間を十分に計算してこそのスピード感だったのだろう。さすがの手練手管ぶり。

話がそれた。そんな中ではあるけれど、実際のところモバイルインターネットのアクセス数は増え続けている。iモードWebアクセス数(ドコモの公表値)によると、

2005年4月 16.6PV/人・月
2006年4月 24.5PV/人・月(前年同月比47.6%増)
2007年4月 40.9PV/人・月(前年同月比66.9%増)
2008年4月 55.8PV/人・月(前年同月比36.4%増)

ということで、年々大幅増を繰り返して純増絶対値で見ると尚勢いは留まるところがない。業界側が勝手に盛り下がったフリをしても、ユーザーの行動は何ら変わることなく携帯ウェブへのアテンション注入とベネフィット享受を深めているということ。

携帯サイトASPの『katy』(ケイティ)を提供している中では、日々この領域に注がれる熱気を感じる。その熱気はそのまま登録店舗数の伸びに表れていて、シンプルに2007年12月から2008年6月の半年間での単月純増数が2倍になっている。そして一層伸び方に拍車がかかってきている。携帯ユーザーとリアルの接点を持つ現場の方々はそのユーザーニーズの高まりを肌で感じて携帯サイトでのマーケティングに動いていらっしゃるのだと思う。


私は昨年までは毎年年初にその年のトレンドになりそうな市場やサービス領域をこのブログで書き置きしたりしていたのだけど、2008年は視界不明瞭のため書ききれずにいた。iPhone登場の土煙が止むまではプラットフォームの変化を読みきれなかったというところが大きい。が、その土煙も止んできた。iPhoneは素晴らしい端末だが、競合参入を含めても同種の端末+サービスが一般層を巻き込んだ1000万のオーダーのビジネスプラットフォームになるには3年はかかる。

そんな中、2008年後半から2009年のトレンドとして明確に言い切れるのは「携帯ウェブオープン化の波が本格的にビジネス化する」ということ。モバイル公式の市場、モバイルコミュニティの市場が順番に下地を作ったモバイルでのユーザー行動が、いよいよ「オープンウェブ」としてのモバイル利用に昇華する。波はもう始まっている。


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