2009年05月24日
日本のネット産業に元気の兆し -IVS 2009 Spring 後録
5月21日・22日と札幌で開催されていた Infinity Ventures Summit 2009 Spring(IVS) に参加してきました。今回のIVSを通じての感想を一言で表すと「あ、日本のネット産業が元気取り戻してきた」というところ。
なお、IVSの模様はTwitterで思うがままリアルタイム中継しておりましたのでご興味あればログをご覧ください。アカウントはhuehara88です。
今回「元気」という感想を持ったポイントは3つ。
1.新しいテーマとしての「ソーシャルアプリ」の登場
(=本質はソーシャルグラフのオープン化)
2.不況おなかいっぱい感が全体に浸透
3.日本の携帯サービスのグローバルアドバンテージ論
冒頭、久々にmixi笠原氏が登壇してmixiのオープン化について語りました。その後、モデレーターの小野氏とIVS前日に取締役就任が発表されたmixiの原田明典氏のアジテーションに乗って、会場にいたDeNA守安氏とGREE田中氏が交り入ってのバトルトーク。内容は(適度にマイルドになって)CNETの記事に詳しいです。
正直この場面は、ここ数年微妙に大人しくなっている日本のネットベンチャーがどこかに置き忘れていた『牙』が甦ってくるような、中央でバトった彼らのエネルギーが会場全体に『牙』を取り戻させるような、そんな感覚を覚えました。たぶん日本のネットベンチャー、ここからわかりやすいくらいにアゲ方向に入りますよ、あくまで感覚ですが。
もう一つ印象的なのは、今回初登壇だったDeNA南場氏が最終セッションの中で語り、他の外国人パネリストも乗っかった『モバイルサービスが水平化して世界競争になることは自明。日本の携帯サービスプレイヤーは他の誰もが味わったことのない体験をしながら、世界のモバイルサービス市場の先駆者となっている。日本のモバイルサービスは世界で勝てるアドバンテージを持っていることを自覚せよ』(フル意訳)というメッセージ。
日本のモバイルサービス産業がキャリアの保護の下立ち上がった7-10年前から、ようやくオープンビジネスとしての姿を見せ始めた3-6年前、世代論やガラパゴス論の波にもまれたこの3年を経て、ここからは真に世界で最も先進的なモバイル生活文化/市場を拓いた産業としてグローバルに”逆タイムマシン戦略”を仕掛ける時期。
そんな考えをこの1年持ち続けていた中で、南場さんのメッセージにあまりに完全に同意できたので、セッションの後の懇親会で南場さんに「一緒に世界にまいります!」とお伝えさせていただきました。まだ少し先ですが。
あと、夏野御大のiPhoneに対する視線がUX面/ビジネス面でたいへん共感できたことや、Launch Pad で近しい方々が賞をもらっていて尻を叩かれたことなど。
他にも見所たくさんの会でした。IVSが経営者カンファレンスとしての完成度を高めてきたことと、参加者の”空気”がよくなってきたこともあって、次回参加できそうな方には Value for Time だと思いますよ。
参考:
・Infinity Ventures Summit 2009 Spring
・mixiオープン化でモバゲー、グリーとのモバイルSNS戦争の行く末は? - CNET Japan
・IVSのLaunch Pad、ベンチャー企業12社がしのぎを削ったデモ大会の勝者は? - CNET Japan
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