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2009年11月23日

ウェブは生活を変革するよ -IVS 2009 Fall 後録

11月12日~13日に宮崎で開催されたIVS2009Fallに参加してきました。今回でNILS→IVSに出るのは7回目。結構入れ替わりのある中、創業以来皆勤賞で出席しています。行けば必ず学びや気づきがある有意義なカンファレンスです。主催のIVP及び運営の皆様、いつもありがとうございます。

今回のIVSのハイライトは3点。
1.ソーシャルアプリ来てます
2.リアルタイムウェブ来てます
3.ウェブがリアル生活を変革する

1.ソーシャルアプリ来てます

ソーシャルアプリについては8月にオープン化されたmixiアプリPC版、10月に開始された携帯版のそれぞれで波状的にこのプラットフォームの破壊力を世間に示してくれています。1月に予定されているモバゲーオープン化も相当の波となるでしょう。M2層中心で構成されている業界側からすると若年ユーザードリブンな今回のムーブメントは驚きを以って捉えられる向きが多かったようです。そこにきてweb2.0系と呼ばれたドリコム内藤さん、ウノウ山田さんらの波乗りっぷりはさすがの一言ですね。

セッションとしてはDeNAの守安さんとmixiの原田さんのバトルが楽しかったです。この二人は夢見がちな人の多いウェブ/モバイル業界の中で極めて現実的にユーザーの心理・動向を捉えてサービスをお金に換えることのできる稀有な二人。顔も少し似てる。ソーシャルアプリの今後について「ゲームから生活レベルへ浸透」と語った原田氏と、「一つのヒットゲームが落ちる頃にまた次のヒットが出てくる」と語った守安氏。mixiとモバゲー二つのソーシャルアプリPFの方向性を感じさせる一幕だったように思います。

私自身は現在完全に生活情報側に足場を置いていますので、ゲームから市場が立ち上がることの見えていたソーシャルアプリからは現状一線を引いています。mixiの原田氏も壇上で述べていた通り、1-2年のスパンでソーシャルグラフ活用がエンタメから生活レベルに浸透するタイミングが来ると確信していますので、その時機に向けてデータベースと体力の増強に力を注いでいます。ケイティがhkunimitsuさんも模索している「ソーシャル○○のビジネスモデル」の解になれるように。

2.リアルタイムウェブ来てます

今回のIVSの裏の楽しみはTwitterのハッシュタグ #ivs の中にありました。現地参加していない方の中にもこのハッシュタグ内で繰り広げられる中継&コメントのコンテクストを楽しまれた方も多いのではないでしょうか。

NILS時代はクローズドを旨としていたIVSはこの4回は「ブログに書いていいですよ、むしろ書いてください」というオープンスタンスに切り替えられました。個人的には2回前の2008Fallの折に主催の小林さんに確認して勝手Twitterライブ(withモバツイ)を始めていましたが、今回は#も設定されておもしろさが格段に上がりました。単一の人物のライブ中継ではなく、多数の人が認識を折り重ねる面白さ。ライブドア事件の頃のブログでトラックバック折り重ねていた時の感覚、それがリアルタイム+短文になってより直感的で高揚感溢れる楽しさになっているのをウェブとリアル両面で参加しながら味わっていました。

ちなみに今回のIVSのセッションの中ではほぼ誰もTwitterそのものについては触れていなかったのも印象的。一部でアメーバなうが来るの来ないのという話があったくらいで。これはおそらくTwitterにお金の香りがしないことの表れなのかな、という気がしています、よくも悪くも。

3.ウェブがリアル生活を変革する

今回のIVSのベストセッションはクックパッド佐野社長の上場とビジネスモデルについてのセッションだったように個人的には感じています。クックパッドの理念「毎日の料理を楽しく」をひたすらインターネットのインターネットたるところを信じて実践している佐野社長の軌跡と、Data is next "Intel Inside"の体現型となっているビジネスモデルにたいへん共鳴しました。

サービスを通じて生活者の料理に関する意思決定に深く関与すると同時にその意思データを大量かつ新鮮に蓄積し、そのデータを以って食品業界の企画・流通に深く入り込み細分化された生活者ニーズと提供側のマッチングを行う。「売れたデータ」であるPOSに対してクックパッドが「求められたデータ」であることの強さは比類ない。

内食一点に集中して生活者起点のサプライチェーンをデータでつないでいくことで、生活者の行動を変えるだけでなく流通の最適化、社会の最適化を進めている。インターネットがこれからもっと世界に染み込んで行く中で、私たちが為したいことはリアルの生活をもっと便利で心地いいものに変革していくこと。そんな思いを再認識した。

今回も気づきの多い会でした。主催・運営の皆様、ありがとうございました。

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